誰もが愛してしまうレゲエDJ、H-Manがファースト・シングルから早半年を経て今月20日、待ちに待った新曲「Hey Yo!」をリリース。新ネタを3曲収録した本作、今回は一体何が飛び出すのか?

 お待たせしました。全国レゲエ馬鹿の皆さん、約半年ぶり、H-Manの第2弾シングル「Hey Yo!」の登場です。前回の初ソロ「Si Dung Pon Riddim」は、もう耳にされていると思いますが、やはり、彼の持ち味である現場でのオーディエンスとのかけひきや、卓越したリリックでの引きずり込み方等は噺家の域を越えて新しい世界を作り出していると言っても間違いないでしょう。

 正しく、レゲエバカでしか出来ない、彼が作り上げた世界なのではないでしょうか。ある意味確信犯的な所も感じるけど、ついついあのまくし上げる、良い意味で一本調子のフローに酔いしれてしまい、その瞬間の気持ち良さときたらクセになること間違いなしの保証付き。

 今回の新曲も現場では既にお馴染の曲。タイトル曲はホーム・グロウンのTanco、Kon "MPC" Kenによるメチャメチャイケイケ・トラック。普段、現場では全部通して聴けなかったこの曲も、こうして最後のオチまで聴いてみると、そのリリックの完成度の高さ、バカさ加減に改めて感心させられた。

 2曲目も同じホーム・グロウンの人達により、シャギーのヒットでお馴染みの "Oh Carolina" トラックによる「Jump'n' Flash」。因みにこのオリジナルは、プリンス・バスターによるプロデュース作で61年発表のFolk Brosによる大ヒット曲。原曲に忠実なリメイクなんだけど、彼のフローはこの手のオールディーズ風な曲ととっても相性が良くて、現場を盛り上げるにはうってつけの曲。

 3曲目「Blam! Blam!」は、Taxi Hi-Fi、サンダーゲートのトラックメイカーとしても活躍中のHase-Tのオリジナル・イケイケ・トラック(因みに "Blam" とは鉄砲の音のこと)。リリックを読んでみれば、″俺はレゲエバカでどうにもこうにもやめられない、もう続けて行くしか能が無い″といった感じの自身に対する大いなる賛歌、と受け取られるDJらしい一曲。H-Manの様に一本気な男がバカ正直に作りだすレゲエバカ道も、ここまで来れば誰も文句のつけようが無いでしょう。

 さて、俺がこのようにH-Manを推薦するのはなぜか? 実はH-Manのためというより、諸君諸氏のため。つまり『Riddim』や『Strive』の読者にはもっとレゲエバカになって欲しいのだ。ダンスホール・レゲエDJってのは、先入観必要なしのリアルな世界。今、自分たちが生きてる世界をリアルに表現したもの(生き残りだったり、ゲームだったり、危険だったり)だから素晴らしいのである。だからこそ今の時代にH-Manの歌が必要とされているような気がしてならないのだ。

 そして3月2日(土)、横浜のClub 24でH-Manが本作の為のリリース・パーティを開催するので、本物のレゲエバカになりたい奴は来なきゃマズイでしょう。H-Manのフル・ステージは勿論、スペシャル・ゲストには浜の大学に行っていたドンRankin Taxi、更に浜のクール・ルーラー、Mr. Jが登場。そしてサウンドサポートはバナナサイズと浜の老舗揃い踏み。

 最近のH-Manはひとカワむけたのか、笑顔が多くなってきたようだ。肩の力を抜きつつ、緊張感溢れるステージを期待する。みんな聴きに来て、レゲエ・シーンの明るい未来を期待しよう。