1. Elephant Man / Swear (357 Records)
"Tony Matterhern"。他のヘヴィプレイで話題だった "ScooBAY" リズムが遂にリリース。ありそうでなかった打ち込みパターンが新鮮。最近流行の他トラックに比べて、ピッチは遅めでごくごくシンプルな、しかしパンチのあるビートが特徴。反復の美学ですね。ギャル・アンセム。
2. Beenie Man / Weh Yuh No Fi Do
(357 Records)
"ScooBAY" 。負傷の後遺症も全くないようで、快調なDJを聴かせるBeenie。フックの歌パートがキャッチーで、「Shoot Out Dem ブロックラー」の合いの手もお得意のパターン。しかし、全体の印象はかなりクールになるのがこのトラックのミソだ。
3. Vibes Kartel / Picture This (Black House)
"Egyptian" の大ヒットを飛ばしたBlaxxxレーベルと基本的に同レーベルです。「Picture Me And You, You And Me K.I.S.S.I.N.G.〜」でお馴染みのあのチューン。「ベッドで朝食は食わないぜ」(口は使わないぜって事)云々のセクシャルなリリックをコミカルに。
4. Wayne Marshall / Smoking Up (Black House)
(3) と同トラック "Black Out"。快速で小気味よいビートと、トレンディな音色のシンセがうねうねと煽るアレンジが秀逸。薄く使ったヴォコーダーも効果的に配されているガンジャ・アンセム。終盤、展開を一気に変えるフロウもカッコイイ。
5. Sizzla / All Is Well (Vendetta)
ディスコ、ダンス・クラシック風サウンドとそれっぽいシンガー・パートの異色作。80年代の音作りをまんまで楽しめる娯楽作でもあります。「ドクター・デイビス(a.k.a Beenie)緊急治療室に早く!」のイントロで始まるギャルのドクターのお話。
6. Capleton & Major Christie / All About Love (Vendetta)

(5) と同トラック "Cool Fusion"。当レーベルらしいギターを使ったイントロでスタートする躍動感一杯のサウンド。特に弾むリズムパートは出色の出来。女性への恋愛感情をリリック、歌唱ともスウィートに仕上げたシンガー・パートに、百点満点のDJが絡むラヴ・ソング。
7. Vibez Kartel / Buddy Nuh Done (Baby G)

まだまだ凄いリリースが続く。オリジナル・トラック "Aollo! Aollo!" 使用の本作もハイクォリティ。アコーディオン・ソロで幕を開ける当レーベルとしては異色な洗練されたサウンド。滑らかにドライヴするダンサブルなビートは、アフロ色が強い。得意の下ネタDJ。
8. Wayne Wonder, Demo Delgad & Shouky Roc / Dead Serious (Sing So)
こちらも悪〜いリリックス。手弾きっぽいベースがリードするスロー&ヘヴィなオリジナル・トラック。音数も極端に絞ったWickedなサウンドにクールなコンビネーション。「お前ら、オレを敵に回したらただでは済まないぜ」と銃声のSE付きで警告。
9. Beenie Man & Marcia Griffiths / Closer To Me (Fresh Ear)
R&B風のスローなTrk. "Timeless"。一昔前のTabuレーベル系のアーバンな音作りでかなりスウィート。意外な組み合わせでコンビネーション・デュオするラヴ・ソング。2人の年の差はともかく、実力派同志だけに危なげなし。大人のための甘い1曲。
10. Crissy & Vibez Kartel / Wasting My Time (Penetentiary)
お洒落なジャグリン・リズム "Makatak"。速過ぎず遅過ぎずのポップな音作り。R&Bアーティストのダンスホール・ヴァージョンで最近多用されるのは、この手のトラックだ。男女の感情のもつれを題材にした内容。女性ヴォーカルとのコンビネーションで、いつになく控えめなリリックスのKartelのDJもナイス。
11. Elephant Man / Bun Bad Mind (Stone Love)
これはかなりアッパーな単発もの。完全にSocaを意識したイケイケなトラック "Tabernacle"。底抜けに明るい曲調で「偽善者、Bad Mindな奴等をやっつけろ」と高らかにDJするこの曲は、この人以外じゃ似合わないでしょう。しかもゴスペル・ソングの替え歌。
12.Edwin Yearwood & Cecil / Sorry (Waist Line Music)
VPがSocaのパッケージで売り出すものは、かなりダンスホール色が強いものが多いが、これもそれ。ある意味サウンドだけなら前述の (11) の方がSocaに近いかも。ともあれ出来は良いです。カリブ地域、南米の音楽に共通する朗らかな、美しいギターが色を添えるポップなラヴ・ソング。
13. Ghost / Try It On My Own (Monster Shack)Sean Paul「I'm Still In Love」の柳の下を狙ったか。J.C. Lodgeの大ヒット曲「Someone Loves You Honey」(Joe Gibbs)を歌、トラック共にリメイク。メリハリの効いたミックスと、Anthony BのDJはいい感じ。
14. Vibez Kartel & J. Jackson / Want You Remix (Blank)

ゆったりとしたレゲエ・リズムにJanettとKartelをブレンドしたスウィート&メロウな1曲。仮想恋愛歌と言うか、ここまでくると、これは「聴くSF」ですね。でもKartelのDJはマジで力が入ってるのが面白い。