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279    ARTISTS    JR. DEE

Junior Dee
Point Break
 
Text by Hajime Oishi / Photo by Katsuyuki Maeda
 

ここ最近好調にリリースを重ねているJunior Dee。3月に発表されたミニ・アルバム『Dancehall Rock』に続いて早くも届けられた新作『Point Break』も、彼の大きな魅力のひとつである現場でのヴァイブスはそのままに、彼独特の言葉選びと遊び心が隅々まで詰まった充実作となった。本人による全曲解説を交えながら紹介しよう。
 
●意外なんですけど、フル・アルバムとしては前作『The Captain』('05年)がファーストなんですよね。シングルやミニと作り方って違うものなんですか?
Junior Dee(以下J):結構閃きで全部やっちゃってて、その時に思いついたことをやろうとしてる。それはシングルもアルバムも同じかな。
 
●リリックは書き溜めてるんですか?
J:全然書いてない(笑)。書いてないけど、毎日考えてる。いきなり降りてくる感じ(笑)。あんまり強引に書くと素直な部分が出なくなっちゃうから、基本的に波乗りの感じでやってる。無理に逆らわないで……時々逆らうけど(笑)。
 
●波乗りの経験は大きい?(註:ご存じの方も多いと思うが、彼は子供の頃からのサーフィン狂いでもある)
J:そうですね。最近はアルバムの制作で行けてなかったけど、普段はしょっちゅう行ってます。夜の世界は波乗りの時とは全然違うけど、両方楽しいからね。
 
●今回はPoint Breakというレーベルを立ち上げてのリリースという形になっていますが。
J:これからこのレーベルを少しずつ進めていこうと思っててね。もちろん(前作をリリースした)爆音Syndicateとは今までと同じ繋がりのなかで、自分のことをもっとやっていこうかなと。……ホント遅いんだけどね(笑)。
 
●そういう意味合いを込めて、このタイトル?
J:うん。サーフィン用語で、そこからしか崩れない波のこと。なんか音楽と重なるなと思ってね。
 
●じゃあ、簡単に各曲の解説をお願いできますか。
J:OK、なんでも訊いてよ。
 
●まず「Irie」。オープニングらしい突き抜けた感じの曲ですね。
J:レゲエ好きなら誰でも知ってる言葉だと思うんだけど、そのままの感じの気持ちいい曲だね。それこそ海に行く時にいいんじゃない?
 
●2曲目の「ドドンパ」。
J:これはリメイクのトラックなんだけど、今回気付いたらリメイクが多くて。“ドドンパってどういう意味だろう?”って辞書を引いたんだけど、書いてないんだよ(笑)。富士急ハイランドに“ドドンパ”ってあるでしょ、そんな感じで突っ込んでいくような……。
 
●「Everything From Street」。
J:情報が溢れてるなかで、道を歩いていろんなものを見たほうが大事だろう、と。“ストリートを見つめ直そうよ”ってところかな。
 
●「アチチ」。ちょっとソカっぽいテイストですね。
J:これはね、ラバダブで遊んでた時に“アチチ!”っていうフレーズが出てきて、ムチャクチャ盛り上がっちゃって。“これは1曲出来んな”と思ってね(笑)。Kon Kenが“Cherry O Baby”を使ってトラックを作ってくれたんだけど、皆ビックリするんじゃないかな。
 
●子供の声を使ったスキットを挟んで「Sweet Reggae」。
J:これは野外ダンスで歌ってる時のことを思い浮かべて作った。音が遠くまで響き渡ってるその空気感を出したくてね。
 
●次もいいですね、ラヴァーズっぽい「伊豆半島」。
J:初めてこういう歌を作ったんだよね。友達にも“意外なんだけど、妙にハマってんだよな”とか言われて(笑)。自分のなかでも新しい世界に一歩踏み入れた気はしてる。僕のハードコアなラバダブの部分が好きな人には意外な曲かもしれないけど。
 
●Ken-Uとの「目には手には」は?
J:意外な人とコンビネーションをやりたくて、僕からKen-Uを誘った。いい感じですね、彼は。一緒に曲を作って思ったんだけど、出てくる言葉とか表現がすごく繊細。人と違う言葉使いをするし、だから人気が出たんじゃないかな。
 
●この曲と同リディムの「Sensi Love」。
J:これは女をセンシに例えて作ったんけど、よく聴かないとわかんないかも。この曲は夜の感じかな。前半が昼間だとしたらね。
 
●タイトルからしてズバリな「Mighty Raggamuffin」。
J:思いっきりラガマフィン賛歌ですね。レゲエを聴き始めた時、最初に覚えた言葉が“ラガマフィン”だったんだけど、その頃からかっこいいイメージがあって。ルードボーイとは違う、もっと硬派な感じ。ここ最近、俺の周りではみんな“やっぱラガマフィンだよね”って言い始めててね。
 
●Captain-C制作のスキットを挟んで「Leagal Shot」。
J:これはライヴを意識して作った曲。“心の銃をブッ放そうぜ”っていう。敬意の銃をね。これはSami-Tにダンスホールのトラックを作ってもらった。
 
●Bongmanをフィーチャーした「いい湯」。ここでまた雰囲気が変わりますね。
J:前の曲でダンスから帰ってきて、この曲で風呂に入って……(笑)。ジャパニーズ・オリジナルと言えば味噌汁か風呂か、だから(笑)。
 
●最後は「Wave Song」。前曲で風呂に入った後は…。
J:浜辺に行って語り合う、と。最後だけね、レゲエにしないで静かな曲調でシメてみた。……そっか、そう考えると1日の流れに沿った形になってんだ。
 
●(笑)意図してなかったんですか?
J:うん、自然にそうなってた感じ。こうやって並べてみると、前作と違う雰囲気になったんじゃないかな。
 
●今回のアルバムで伝えたかったことは?
J:レゲエって革命の音楽だったりもするけど、楽しい音楽でもあると思う。そのなかに“楽しく行こうよ”っていう自分のメッセージを入れつつ。それは自分の生き方にも通じるものかもしれないね。やっぱり、楽しいなかに意味があると思うから。
 
●じゃあ、最後に読者に対してメッセージを。
J:作品を作るのも好きなんですけど、僕はライヴが一番好きだし、一番自分を表現できるので、ぜひ遊びに来てほしいです。よろしく!
 

"Point Break"
Junior Dee
[Nobrand / Point Break / NBCDG-1022]



"Dancehall Rock"
Junior Dee
[Nobrand / 爆音Syndicate / BSCD-009]

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