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Review by TAKASHI FUTATSUGI
 
MIX CD
 
1. DJ Mixed By DJ Hasebe a.k.a. Old Nick /
Masterpiece 02 (Handcuts)

“ハンドカッツ”と“ユニバーサル”によるオフィシャル・ミックスCD企画『Masterpiece』の第2弾はDJ Hasebe! タイトルに「Honey Dip〜」とあるだけに、ここでは彼らしいR&B、ヒップホップ・ソウル・セレクション及びミックスが堪能出来る仕掛け。ソウル・フォー・リアル「Candy Rain」のリミックスから始まるそのドリーミーな音空間は90年代のあの頃へと聞き手を誘ってくれたりする…。とにかく心地よい内容です。
 
ALBUMS
 
2. DMX / Year of the Dog...Again (Sony)
メイスからのサジェスチョンで引退を撤回し、元々あまり仲の良くなかった“デフジャム”の新社長ジェイ・Zと話し合った末、何と古巣である“コロムビア”→“ソニー・アーバン”へと移籍したDMXの通算6枚目。その心機一転ぶりは「We In Here」等で伝わってきた通りだが、アルバムの方も実際“帰ってきた”感の強いモノとなっている。復調著しい盟友スウィズ・ビーツやディム・グリースにスコット・ストーチらのサポートを得て、これまで以上に吠え、泣く“DMX節”はファンを必ずや納得させるハズ。
 
3. Coolio / The Return Of The Gangsta (Victor)
「今、ギャングスタを名乗ってる殆どのラッパーは全然なっちゃいねえ! だから本物のギャングスタとは何かをよくわきまえてる俺が立ち上がったまでさ」。グラミー・ウィナー=クーリオが怒っている。『Coolio.com』『El Cool Magnifico』に続く新作は、彼がここまでギャングスタ・アティテュードを全面に押し出す事はかつてなかったのでは?と思える程の“全開(全快)作”。スヌープ・ドッグとの初コンビ曲が早くも話題だが、その他の曲も押し並べてクーリオらしいユニークなものとなっている。
 
4. Rhymefest / Blue Collar (J-Records)
カニエ・ウェスト「Jesus Walks」を共作し、デビュー前にしてグラミーを穫ってしまったシカゴのアップカマーの1stアルバム。そのカニエとの「Brand New」からも伝わってくる通り、この男、最近ではめっきり珍しくなったジュース・クルー辺りの80s MCの正統継承者(尊敬するMC→ビズ・マーキー)。それだけに声のコントロールやフロウ、そしてトピックはしっかりしていてアルバム全体隅なく楽しめる。所属レーベル“オール・アイ・ドゥ”主宰のマーク・ロンソン、ノーI.D.、ジャスト・ブレイズ、カニエにクール&ドレーと制作布陣も鉄壁。
 
5. Ugly Duckling / The Best Of Ugly Duckling (Handcuts)
「サマーソニック'06」でこの8月に来日する“西のファン・ヒップホップ代表”アグリー・ダックリングの自選ベスト・アルバム。m-floの楽曲のリミックスや、SDPによる「Let It Out」のリミックスを含め、「日本ダイスキ!」な彼ららしいライヴで馬鹿ウケのパーティ・チューンを主軸にした楽しい内容となっているのは言わずもがな。「Left Behind」のニュー・リミックスの存在も嬉しい。彼らのヒップホップ・マナーの中での“やんちゃぶり”がいかんなく伝わってくる一枚。初回盤はDVD付。
 
6. J Dilla / Jay Love Japan (Select)
“BBC”からの遺作『The Shining』も間もなく公開されるJ・ディラの数多あると言われるロスト・テープの中から気になるタイトルの一枚が浮上。その名も『ジェイ・ラヴ・ジャパン』というこのアルバムは、“カウンター・フロウ”から出る事になっていた音源集らしく、レイクォンとトゥルース・ハーツの「In The Streets」やM.E.D.&カシアス・キングの「Can't Ya See」等、一聴して彼のものと分かる大胆かつ繊細な、ゆらぎのビート・プロダクションが味わえる好盤となっている。改めてRIP。
 
7. Voice / Gumbo (P-Vine)
カナダの“PTRレコーディングス”から届いた何とも格好いい一枚。同レーベルを代表するブレイクビーツ・ユニット=ムーンスターのアルバムにはフィーチュアされていたLAをベースに活動するフィーメイルMC=ヴォイスの初アルバムがソレ。バハマディアやT-ラヴ、レディバグらを引き合いに出してもおかしくないインテレクチュアルなライム・スタイルを持つ彼女は、ムーンスターやマーク・マック(4 Hero)らの捻出する一味違ったジャジーなビートの良さを見事に引き出すラップを展開。それでいてかなりポエティック。是非注目を! 
 
8. Wade Waters / Dark Water (Handcuts)
サンチェスのカヴァーでも有名な(?)あの名曲を下敷きにした「Rock Solid」(feat.キューバン・リンク)で話題を集めたユニットの初アルバム。ソロ・アルバムをリリースしたことでも知られるソウルスタイルスと、ヘイスースのコンビは、いわゆる黄金時代のNYサウンドとライムに影響を受け、それをここにストレートに表している。オディシーやケヴ・ブラウンといった“外さない”音職人たちのバックアップも効いた、掛け合いスタイルのパーティー・ラップは確実に“ツボ”を突いてくる。
 
9. Hot In Pot / Suiken (Columbia)
待ってました!と声を上げるファンもさぞかし多いだろう。NitroやS-Wordとのユニット・アルバム、MontienやBlack Cofeezでのリリースはあったものの、ソロ・アルバムとしては実に4年振りとなるSuikenの3rd作。タイトルは「俺のツボ」を意味するらしく、ここには彼がラップする理由が詰まっているようで…。Nitro8人でのマイク・リレー物や相性の良いBig-Oとのコンビ曲や、MontienのメンバーでもあるTina、そしてMuroプロデュースによるSakuraとのコラボ曲もいい感じで配置されていて、アルバム全体の流れも良い。
 
10. Uzi / 美髯公 (Future Shock)
UBGの美髯公(=関羽雲長)ことUziの3rd作。『三国志』を、マンガを、格闘技を、サッカーを、ゲームを、パチンコを、酒を、そして何よりも“日本語を掘ること”を何よりも愛す、この男の真骨頂がここにあるのは言わずもがな。Inovader、D-Originuを始め、“援軍”も最強面子の本作は“Uziワールド”としか例えようのない文化のメルティングポット(=ヒップホップ)となっている。ハードなライムにビッグなココロ。今回もまた傑作に仕上がった。
 
11. K.M.D. / Mr.Hood (Cisco)
現在はMFドゥームの名で神出鬼没な活躍を見せるセヴ・ラヴ・Xがその昔、実弟のサブロック、オニックスと組んでいた伝説のグループ=KMDの名盤『Mr.Hood』が再発された! リリース当初(90年)にも日本盤化されているこの重要作は、問答無用のクラシック「Peach Fuzz」を始めとする、彼ら独自のサウンド・スタイルと、シニカルなラップ・アプローチが光るトータル・アルバムなので末聴の方はゼヒ! 同時に同じく長らく入手困難だったKソロの2ndも再発される。拍手!
   
12. Biz Markie / The Biz Never Sleeps (P-Vine)
メイン・ソースの1stから続く“P-ヴァイン”の良心的再発プロジェクト、今回じゃ待ってました!の“コールド・チリン”物6タイトル。先月にはクール・G・ラップ&ポロの2nd、ビズの1stに“ボズ”マーリィ・マールの1stが復刻されたばかりで、続いての3Wはビズの2nd、MCシャンの1st、そしてビッグ・ダディ・ケインの3rd、と何とも的を得たタイトルが…。この企画、『bmr』誌との連動物“bmr Classic”シリーズらしく、誌面と合わせて楽しみ、学べる意味深いものになっている。サ・ス・ガ!!

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