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285    COLUMN    UK REPORT

Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Jimmy Cliff
 
Greetings Friends,
 
●このコラムでUK発のルーツ音楽について積極的に紹介していないことに今さら気付いた。UKのルーツ・シーンは活発で、毎月かなりの数の新曲がリリースされている。今月はシーンの創成期から活躍しているTena Stelinを紹介しよう。The Abyssiniansの曲名が由来の名前を持つ彼は1980年代の終わりにMr Modoレーベルから作品をリリースし始めた。当時はSound Irationがプロデュースを担当していたようだ。デビュー以来、Stelinはシーンを代表するアーティストとして疾走し続けている。そんな彼の新しい10インチ「Words Of Thy Mouth」がEast Londonを拠点に活動している老舗サウンドChannel Oneからリリースされた。ちなみにStelinがこのサウンドからチューンを発表するのは今回が初めてだ。28年間もチャンピオンとして君臨してきたサウンドがプロデュースしただけあり、誰しも納得の骨太なサウンドに仕上がっている。真新しいところは何もない。ただ、メッセージ性の強い彼のリリックが心地良く伝わってくるだけだ。大音量で聴くことをオススメする。
 
●Unity SoundとJah Tubbyのサウンドでシンガーを務めるヴェテラン・アーティストのErrol Bellotが、Tubbyのレーベルから10インチをリリースした。「My Sound A Come」は、どこかで聴いたことのあるような平凡な曲だが、このB面に収録されている「Praise Unto Jah」がスゴイ。Errolが2000年に放った名曲「Rastafari Is The Way」に通じるノリのいいステッパーズ・チューンであり、この曲のためにレコードを買うファンがたくさんいるはずだ。
 
●UKルーツ・ネタをもう一つ。新進UKレーベル、Seek Jah Firstから発売されたKenny Knotsの新作10インチ「Give I Power」が話題だ。Horace Andyの「Money Money」トラックを使用した重量級のリディムに、CozmicsやZion Trainで活躍したDave とChrisによるグループ、Love Grocerのパワフルなホーンがフィーチャーされている。このリディムは現在UKでリヴァイヴァル・ヒット中で、その流れでこの10インチにも注目が集まっているようだ。
 
●Fred LocksがM Recordsからリリースした10インチもなかなかイイ。
 
●UKルーツのパイオニアはまだいる。Reading出身のJah Rejだ。彼が主宰するJah Worksレーベルからの最新リリース『History Book』は1989年から2002年までに発表した彼の作品を集めたベスト盤のような内容だ。このアルバムで全面的にフューチャーされているのが彼と長きに渡ってコラボしているMartin Campbellのチューンだ。残念なことに名曲「Wicked Rule」は外されているが、「Who Can We Run To?」や「Richman」などのダブ・チューンはちゃんと収められている。今では若い世代のファンがJah Rejの音楽に興味を示しているようで、本作はそんな彼らの入門用にふさわしいアルバムだろう。
 
●Jimmy Cliffの人生と作品を綴ったDVD『Moving On』がフランスのArte Videoからリリースされた。1時間の映像には国際的な名声を得たレゲエのヒーローが、幼少時代の思い出からスターダムにのし上がった1960年代、レゲエの伝道師として活躍する現在について語っている。美しいジャマイカの風景も一見の価値アリ。監督はフランス人のBergeronだ。
 
●ヴェテラン・グループInner Circleのニュー・シングル「Smoke」は1980年代後半に彼らが発表した「One Way」以来の素晴らしい出来だ。この曲にはマーレー一族の中で最も才能があるであろうDamianとStephenが関わっているそうだ。
 

Sound Iration
 
●この雑誌、『Riddim』では多彩な才能を持つアーティスト、Bitty McLeanを積極的に紹介している。もちろん、僕もBittyを大々的に推しているのは読者の方も周知のとおりだろう。Sly&Robbieとの共同作業でつくり上げた彼名義のアルバムを仕上げた後、彼はPeckingsからの新作にとりかかったようだ。いわゆる『On Bond St.』のようにヴィンテージ・トラックを使ったもので、今回はヴォーカルにLady Lexを起用している。彼女の声はPeckingsからのコンピレーション『Old Skool, Young Blood』で聴くことができる。Bittyのアルバムを聴く前に是非チェックしてみてはどうだろうか。
 
●David KatzがLee 'Scratch' Perryについて著述した『People Funny Boy』の第2版をLondonのOmnibus Pressが出版した。Upsetterの作品とPerryの最近の人生に関する記述が加えられ、再編集されていので、この第2版はいわばディレクターズ・カットならぬオーサーズ(著者)・カットと形容されているようだ。
 
●Frankie PaulがFreedom Soundsからリリースした初のフル・アルバム『Give The Youth A Chance』が、オリジナル・リリースから23年を経てCD化される。このアルバムは、彼のTechniquesレーベルからの名盤の陰に隠れてなかなか流通経路を見出せないでいたのだ。音楽的にも彼のヴォーカルの良さもピカ一なので、店頭で見つけたら是非入手して欲しい。
 
●反対に、Gregory Isaacsの新作『The Past, The Present』(Scorcher Music)は、酷い駄作であり、購入は避けるべきだろう…。
 Till Next Time, Take Care...
 
(訳/Masaaki Otsuka)

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