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288    COLUMN    UK REPORT

Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Greetings Friends,
   
●Joseph 'Culture' Hillが最後に残したレコーディングのひとつ「Raw Truth」がAbabajanhoy Recordsからリリースされた。Gary 'Ben Gee' Groeperがプロデュースしたロッカーズ・スタイルのチューンにはHill最盛期のヴォーカルがフューチャーされている。Big YouthやDaddy Ringsとのコンビネーションや、ア・カペラなど、このシングルには6つの異なったヴァージョンが収録されているようだ。http://ababajanhoy.comで購入できる。
 
●フランスではレゲエのビック・ネームが次々とライヴを行っている。2月には、アメリカのグループ、Groundationを筆頭に、Jah Mason、Omar Perry(Scratchの実息)、U-Roy、Junior Murvin、Ethiopians、Cornell Campbell、Tanya Stephens、そしてShineheadらがライヴを行う予定だ。イングランドではこれらのアーティストのごく一部が顔をのぞかせればラッキーなほうだ。
 
●Jammy'sの1980 年代中盤の打ち込みサウンド・フリークスに朗報だ。Jammy'sチューン150 曲以上が4つの2枚組アルバムに収められ、VPの“セレクターズ・チョイス”シリーズより発売されたのだ。Jammy が“プリンス”と呼ばれていた頃の曲から1985年の「Selng Teng」リディムにより“キング”へと登りつめ、1989年に至るまでの様々なレーベルの音源からセレクトされた膨大な数のトラックが詰め込まれている。いわゆる“歴史的”な資料として重宝だが、通して聴くのには少しキツイかもしれない。
 
●ヨーロッパではWackiesのアルバムがBasic Channel / Nocturneレーベルから定期的に発売されている。最新のリリースは1980年代初期に同レーベルから発表されたMilton Henry『Who Do You Think I Am?』だ。 Henryは70年代にLee Perryと共に仕事をしたミュージシャン。1970年代後期にニューヨークに移った際、 BronxのスタジオでLloyd 'Bullwackie' Barnesによって創られるヘヴィにレイヤーされたサウンドに魅了されたのだろう。このアルバムは何事もまっすぐに考え、率直に意見を述べた彼の性格さえも反映されているような素晴らしい一枚だ。
 
●Suzanne Couchが10年ほど前に自身のバンドFourと共に録音した「Smile」を再録音しリヴァイヴァルさせヒット中だ。彼女は80年代の終わりにSteely & ClevieのプロデュースでCarly Simon「Why」のカヴァーでヒットを飛ばしたシンガー。今回はSly & Robbieがプロデュースを担当し、リリースも彼らのレーベルからだ。僕は1992年に、Suzanneを出演者は全員女性(その中にはJunior Gongの母、Cindy Breakspeareも含まれていた)というスペシャル・ライヴで観ていて、この才能のあるシンガーの復活を心待ちにしていたのだ。彼女はKingstonを見渡すことができるJacks HillにあるCouchスタジオのオーナー、Peterの妻でもある。ちなみに、僕はこのスタジオでSteely & Clevieの茶目っ気タップリの写真を撮ったことがあるのだ。
 
 
●アメリカ人のファンから贈呈されたとされるPeter Toshが所有していた M-16ライフル型フェンダー・ギターが、どうやら売却されずに済みそうだ。Toshの家族、音楽業界関係者、特にToshのマネージャーだったCopeland Forbesらはひとまず安心できるに違いない。このギターは、当時Toshと付き合っており、彼が殺された時に同じ家にいた女性Marlene Brownによりオークション・サイトのeBayに今年の初め出品される予定だったらしい。また、他の情報筋によればNegrilのFlash Pointフェスティヴァルでオークションされるのでは、とも噂されていた。これからこのギターをめぐって長い裁判沙汰になるのだろうか?
 
●現在のレゲエ界で真にクリエティヴな才能を見つけることは非常に難しい。特にリリックに秀でた者となると余計に困難だ。そんな状況の中、今月、思いもかけない場所から、新たな才能が2人出現した。まず、Notting Hill 出身の白人シンガーBobby Kray。Krayは伝説的プロデューサー&ミュージシャン、Dennis Bovellのもとで既にアルバムを制作している。二人目はIpswich出身で白人MCのYT。彼はChamのヒット「Ghetto Story」のリディムを使った「England Story」で昨年ブレイクしたアーティストの一人だ。
 
●元Saxonのシンガー、 Roger Robinがリリースした2枚のアルバムが、それぞれインディーズのレゲエ・チャートとルーツ・チャートで上位にランクインしている。レゲエ・アルバムはLloyd 'Spiderman' Campbellの『Take It Slow』で、ルーツ・アルバムはJah Shakaの『I See Jah』だ。これらにより1980年代後半にデビューした時以来、久々に脚光を浴びている。彼のような美声の持ち主なら当然だと思う。
 Till Next Time, Take Care...
 
(訳/Masaaki Otsuka)

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