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291    ARTISTS    JR. DEE

Jr. Dee
Pon Da Sound Wave
 
 
Interview by Thunder Killa / Photo by Katsuyuki Masuda
 

18年(!)という圧倒的なキャリアと、“ラバダブ・マスター”と呼ばれるほどのスキル。本誌読者ならずともレゲエ・ファンには“絶対な”信頼をおけるアーティストの一人、御馴染みJr.Dee。毎回趣向を凝らしたアルバムで楽しませてくれるが、その集大成とも言える最新作『Sound Wave!!』が完成という事で、今回は彼と一緒に作品を聴きながら話を聞いてみた。
 
●「Intro」と「Outro」には、なぜか三味線がフィューチャーされているんですけど。
Jr. Dee(以下J):横浜とかでやってるヒップホップのDJで帝って言うんだけど、まだ20代前半かな? 家で小さい頃から三味線をやってて。実は三味線の日本大会で2位になった事があるらしくて、「じゃ、何か参加してくれよ」って言って、最後の最後に「Intro」と「Outro」でやってくれって。この間も「Balance Super Showcase」でショウの一番手が始まる前に三味線だけで2分位やって結構盛り上がってたみたい。
 
●「ティカ・ティカ」のオケの制作は誰がやってるんですか?
J:これね、全部UG。「空」とか「伊豆半島」とかをやってくれた人。勿論、俺がプロデュースしながらやってるんだけどね。
 
●アルバム全体を通してのテーマと言うと?
J:テーマはまあ聴いたら分るけど、ビートに凄い拘ってる。ビートというかリズム・トラックに変化をつけて、自分の世界観を打ち出して。今までは割とジャマイカのオケを意識して作っていたんだけど、今回はあえて全然意識しないで、自分の好きな他の音楽を取り入れながら…。でも結局、自分の唄い方がレゲエのマナーから抜け切らない所があるから調和して良くなったかなって。
 
● 「雨のカーニバル」。
J:ここら辺のコード感ってジャマイカやNYやUKのレゲエにはないよね。これはサウンド・チューンだけど、サウンドマンがどう思うのか楽しみだよね。回りと違うものを作りたいってのが今回は凄くあって。海に一緒に行く友達で割とブラジル音楽を聴く友達がいて、そういうのを聴かせてもらってる内に耳に残ってそこから広めていったんだけど。今回はそういう感じで色々な要素が凄い取り入れられてるんじゃないかな。
 
●最近のライヴを観てジュニアさんの印象が、良い意味で変わったって人が多いんですよ。前はもっとゴリゴリだったけど、今はもっと幅が出て、表現のスケールが大きくなった感じだって。
J:でも、ここまでやっちゃうと、次、又はその次ぐらいにゴリゴリの奴をやろうとは思うよね(笑)。
 
●「賛美をつげる」は、ジュニアさんには珍しいジャー物ですね(笑)。
J:これが一番気に入ってるかな。やっぱ“スレンテン”とか、今のダンスホールのオケって、ボブ・マーレーとかとは違って、2コード、3コードがループされてるけど、今回はこういう風にコード進行がある曲ばっかりなんだ。こういうのってガチって決められちゃって唄う時に遊びが出来なくてつまんなくなっちゃうのかと思ったんだけど、やってみてコード進行があってもその中で遊べて、それはそれで凄い面白い。ちょっと新しい発見だったね。でも何でこれを気に入ってるかって言うと、昔からのレゲエの仲間が一度バラけちゃったんだけど、最近また一緒にやろうとかさあ、またまとまってきてる気がしてさ。ちょうど今の自分に当てはまるなあってのもあってね。ジャー物かあ……。“Jah Jah”って入れたのは初めてかもしれない。
 
●「Beach Wave」はストレートな“夏物”で。
J:思いっきり海だね。真冬に作ってるんだけど(笑)。
 
●「あかりを消して」の様なバラードも最近のアルバムでは披露してますが、案外得意ですよね。
J:そうなんだよ(笑)。「伊豆半島」からちょっと…。俺、意外とこういう曲好きなんだよ。この曲だけはUGに「こんなバラード調にして欲しい」ってリクエストした以外は俺の意見を入れなかった。ちょっとUKラヴァーズみたいな。
 
●そうですね。でもどっちかと言うと、昭和?(笑)
J:(笑)……昭和歌謡っぽいでしょ?
 
●ギターの音がまた、ソレっぽいと言うか。
J:そう、ギターは最後に入れてもらったんだけどね、レコーディングの時に弾いてもらった瞬間、「ヤバい、この人」って思ったよ。60歳ぐらいの、日本では凄い有名な人でさあ、松山千春のバンドでずっと弾いてたみたいで。
 
●妙に懐かしいのはそういう秘密があったんですね。
J:そうそうそう。
 
●ボーナス・トラックには、これは本編とは正反対の、正にゴリゴリのラバダブがスタジオ・ライヴと現場のとが収められていますが。
J:やっぱりね。最初は入れるつもりじゃなかったんだけど、これで本編とのバランスが取れて良かったなあと思って。逆に入れなかったらちょっと寂しかったかなあって。俺の事をあんまり知らないインタビュアーが「何人かフィーチャリングされてますけど、誰なんですか?」って訊くんだけど、声が違うから違う人に聞こえちゃうんだって。
 
●さっきの「あかりを消して」の人とこのラバダブの人が一緒だとは中々思えないんでしょうね(笑)。
J:最近はステージ・ショウが増えて来て、ラバダブが無くなってきているけど、俺は凄い好きでね。レゲエを始めてからずっとやってきた事なんだけど、自分自身もやる回数が凄く少なくなって来ているんで、今年はその辺を重視してやっていこうと思っている。そしてそれを伝統にしていきたい。アルバムの内容とは随分離れるけどね(笑)。
 
●最後に『Riddim』読者に一言。
J:このニュー・タイプのアルバムを引っさげて、7〜9月の野外ダンス然り、ローカル・ダンス然り、去年のスタイルとは違う新しいスタイルが出せると思うんで、その辺を要注意!……かな。
 
『Sound Wave!』
Jr. Dee

Point Break / Nobrand / NBCDG-1025]

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