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291    COLUMN    UK REPORT

Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Luciano
 
Greetings Friends,
 
●前回リポートしたバハマにあるMarley Resort and Spaについて補足事項がある。驚くべきことに、この品のない金持ち専用のパラダイスをMarley一族は公認しているらしい。リゾートの施設にはMarleyの歌のタイトルがそのまま名称になっている。例えば、スパは「Natural Mystic Spa」、レストランは「Simmer Down Restaurant」、客室やスウィート・ルームは「Lively Up Yourself」「Positive Vibrations」「Easy Skankin」「Kaya」「One Love」「Sun Is Shining」といった具合だ。ブティックではBobの母、Cedella Booker MarleyのブランドCatch A Fireの服を買い求めることも可能だ。これは悪趣味の極致ではないか! Bob Marleyを反資本主義のラスタマンというイメージで捉えているにもかかわらず、施設自体は資本主義の成功者のために作られているのだ。正直なところ、このリゾートだけではなく、Marleyの残した遺産に対する人々のぞんざいな扱い方にはうんざりする。
 
●Englandの南西部を拠点に活躍する僕のお気に入りのバンド、IntensifiedがOxfordとMargateで熱いステージを展開した。今回は年齢を感じさせない精力的なパフォーマンスをみせたAlton EllisとDave Barkerをサポートしたのだが、彼らはまたも著名なバックバンドと同等かそれ以上の仕事をしてみせたのだ。僕は10年以上もこのバンドを聴いているのだが、ホーン・セクションはいつにもましてスリリングであり、メンバーは本当に音楽を熟知しているようだ。次のアルバムが待ち遠しい。個人的な希望として、前述のシンガーをフィーチャーしたシングルなどが発売されるとうれしいのだが…。
 
●まったく疲れることを知らないIsrael VibrationとThe Roots Radicsが「Stamina Tour 2007」の一環として、1ヶ月間フランスを廻っている。このツアーは彼らの新作『Stamina』のプロモーションも兼ねている。彼らのスタミナには定評があるので、このタイトルは相応しいといえるだろう。しかし、フランスを廻り終えた後のUSツアーのスケジュールは更に過酷なようなので、彼らにとって更なるスタミナが必要になるだろう。
 

Intensified Horn Section In Studio
 
●すでに伝説化にしつつある孤高のヴォーカル・グループ、The Mighty DiamondsがKentにあるMaidstoneで一回限りのショーを行った。しかし、このライヴに関しての告知は一切なく、PAはオンボロ、観客は彼らと一緒に来た一握りの人々のみと凄惨たる状況だった。直ちに、このようなだらしないショーの運営をやめるべきだ。これではアーティストと観客の両サイドに悪影響を及ぼすだけで、アーティストのUK離れが増々加速してしまう。どおりで、UKをワールド・ツアーで訪れるジャマイカのアーティストが減っているわけだ。
 
●ジャマイカのアーティスト間で音楽的と私的な衝突は殆ど“伝統”みたいなものだ。特に過去2、3ヶ月ジャマイカの新聞を賑わせているのは、Beenie ManとBounty Killerの元恋人の関係、5th Elementの仲間割れ、MovadoとVybz Kartelの言い争いなどだ。ジャマイカでは、音楽的な話題に乏しい場合、このようなスキャンダルがマスコミの格好の餌食になる。1990年代半ばに自らルーツのメッセンジャーと宣言したLucianoは地元マスコミに容赦なく攻撃され続けているアーティストの一人だ。彼に関する2つの記事に注目したい。1つ目はBobo Lutan Fyahにより3月にSt Elizabethで開催された“Reggae In The Valley”というイヴェントでの出来事。Fyahはその際に「たくさんの若者をリッチにしたBounty Killerには感謝するが、ラスタ達は若者に対して何もしていないではないか」というアナウンスをしてしまった。LucianoとAnthony Bはそのアナウンスを聞くと即座に公演を中止したらしい。FyahはThe Star紙に「あのことは単にビジネスのことを指しただけでラスタを非難したものではない」と、弁解した。しかし、未だに当事者間で和解が成立していない模様だ。二つ目の事件は同月にMontpelier Show Groundで行われた“Unite The People”(直訳:人々を団結させよう、タイトルからしてトンデモナイと思う)というショーで起こった。Lucianoは当初の予定の午前2時より遅れること2時間半、早朝4時半にステージに立った。彼のステージはまず“祈り”からスタートするのだが、その時に観客の一人が「ラスタはステージから降りろ!」と沈黙を破り叫んだのだ。この行為に“The Messenger”Lucianoは怒りを爆発させ、ステージモニターを足で“貫通”して破壊、涙を流しながらステージを去ったのだ。これは彼が2曲目を歌い終わる前に起こったことだ。彼は後に「互いに尊重する意思の欠如したこのような行為を黙認する社会を非難すべきで、他のアーティストも私と一緒に世の中に正しいモラルを広めるために努力しよう」と、The Star紙を通して呼びかけた。
 
●上記の件に関連することでもう1つ。Lady Saw(ステージ上ではハードさを全面に押出してしるが、実際の彼女はそんな感じはない)がアーティスト間での悪口の言い合いをストップしようと決意したらしい。Lady Sawは長きに渡り、女性トップ・シンガーとして君臨しているだけに、その座を狙っている新人女性アーティストから様々な悪い噂を流されているようだ。彼女がこの世界に足を踏み入れてから数え切れないアーティストがデビューし、そして去っていった。彼女はトップの座を守るために必死に努力してきたのだと思う。
 Till Next Time, Take Care...
 
(訳/Masaaki Otsuka)

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